ミャンマーの若者に教育の機会を!
① プロジェクトの概要
ミャンマーの平和を創る会(CCKK)は、2021年の軍事クーデター以降、紛争や迫害を逃れた避難民や若者、子どもたちに対する食糧・医療・教育支援のほか住居や水などの支援をしています。
タイ国境地帯に逃れたミャンマーの若者たちの教育支援にも力を入れており、昨年から避難民高校生が大学に通えるよう学費を支援する奨学金(CCKKスカラシップ)プログラムをはじめました。
昨年は3名の避難民高校生に対し4年間の学費の支給をスタートしましたが、今年は新たに下記5名の避難民大学生に1年間の学費を支援します。
〇プロジェクト実施期間:2026年3月21日(土)~4月30日(木)
〇支援対象者:チェンマイ大学とメーファロン大学に通っている大学生(避難民)5名(詳細情報は、下記プロフィールをご覧ください)
目標支援額:350万円
(1年分の学費 + 生活費・光熱費など)
1学期あたりの学費内訳
| 対象者 | 学費(THB) | 日本円換算(目安) |
|---|---|---|
| 1人目の学生 | 85,000 THB | 約425,000円 |
| 2人目の学生 | 39,000 THB | 約195,000円 |
| 3人目の学生 | 75,000 THB | 約375,000円 |
| 4人目の学生 | 70,000 THB | 約350,000円 |
| 5人目の学生 | 60,000 THB | 約300,000円 |
| 1学期分 合計 | 329,000 THB | 1,645,000円 |
総計の算出根拠
- 年間学費: 1,645,000円 × 2学期分 = 3,290,000円
- その他費用: 生活に最低限必要な光熱費・通信費など = 210,000円
- 合計:3,500,000円
※タイの大学は主に前期、後期の2学期制です。
※専攻科目によって学費が異なります。
※日本円換算は1THB=5円として算出しています。
〇大学ホームページ
①チェンマイ大学(Chiang Mai University)
②メーファロン大学(Mae Fah Laung University)
https://en.mfu.ac.th/home.html
◆皆様のご支援によりできること
皆様のご支援により、次にご紹介する5名の大学生が学びを続けることができるようになります。不安定な在留状況に置かれていた優秀な若者が大学に通うことで学生証が発行され、送還の不安から解放されます。彼らは安心して学び、将来の夢を描くことができるようになります。
我々は大学1年生(2026年3月時点)5名分の2年目の学費を支給します。今回のパートナーは、タイ側に拠点をおく「Social Action for Children and Women(SAW) foundation」です。SAW財団はミャンマーから逃れた若者の教育支援にも力を入れている実績のある基金団体であり、昨年のアメリカの対外的支援(USAID)停止により、団体の運営が厳しい状況におかれています。SAW財団が支援している若者が大学を途中で退学せざるを得ない状況をなんとか解消し学びを続けられるよう、我々も協力することにしました(SAW財団の詳細情報や実績は、下部のページをご覧ください)
SAW財団による奨学生の選定基準は下記のとおりです。
①ボランティア活動に積極的に参加していること
②高校または大学の成績が優秀であること
③親からの援助が難しく教育を受けるのに困難な状況にあること
皆様のご支援により、5名の避難民若者の未来をつなぐことができます。今回選定された5名とも困難な状況の中でも学ぶことを諦めず、タイの大学で未来を切り拓こうとしている若者たちです。彼らの学びを支えるため、皆様のあたたかいご支援、ご協力をお願いいたします。
② 教育事情(背景)
2020年のコロナパンデミックにより、ミャンマー国内でも就学困難に直面する子どもたちが増加していた中、2021年2月に軍事クーデターが発生し、教育現場はさらに深刻な混乱に陥りました。
不当なクーデターに反対する教職員による大規模な不服従運動(CDM)が広がり、約15万人の教員が参加して停職処分を受けました。CDMに賛同する市民も子どもたちを学校へ通わせなくなったことで学校は機能不全に陥り、治安悪化や経済困窮も重なって、教育の質と機会は著しく低下しました。学校への空爆や軍による占拠への不安から、多くの保護者が通学を断念させています。
CDMに参加した教職員がボランティアでオンライン授業を行う動きもありますが、経済停滞に伴う停電や貧困、インターネットの遮断により、授業を受けられない状況が日常化しています。
こうした状況のもと、多くの若者が不安定な在留資格のままタイやバングラデシュ、インドなどへ逃れています。2023年には軍が徴兵制を導入したことで、徴兵を逃れるため合法・非合法を問わず国外へ出ようとする若者がさらに増加しました。
治安の悪化、経済困窮、戦闘や空爆が続くなか、日本も渡航先として高い人気を集めており、2023年7月の日本語能力試験では受験者が10万人超を記録し、中国に次ぐ世界第2位となりました。日本への留学・就労を希望する若者は極めて多くなっています。
◆国境沿いの子供たちの様子
③ 奨学生プロフィール紹介
皆様からいただく支援金は、チェンマイ大学とメーファロン大学に通っている下記の5名の学生の1年間の学費として充当されます。困難な状況の中でも学ぶことを諦めず、それぞれの専門分野で知識を身につけ、将来ミャンマーや地域社会の発展に貢献することを目指しています。

エー・チャン・ミィン・モー(Aye Chan Myint Moo)さん
大学:チェンマイ大学「新興建築における統合デザイン専攻 」1年生(19歳)
授業料:1学期あたり85,000タイバーツ
2021年にミャンマーで起きた軍事クーデターにより、彼女の人生は劇的に変化しました。元国会議員であった彼女の母親と家族は安全面が確保取れず、兄弟とともにミャンマーを逃れ、紛争と暴力の中、タイ国境を越えるため7日間の過酷な日々を経て避難しました。
タイに到着後、SAW財団の「一時保護プログラム」に参加しました。SAW財団で彼女はGED(アメリカの高卒認定)を取得し、いくつかのコミュニティ活動に積極的にボランティアとして携わりました。ジェンダーに基づく暴力の根絶に向けた啓発活動を支援したり、地域奉仕活動に参加したり、移民や難民の学生たちに勉強を教えたりしました。
2024年、チェンマイ大学の建築プログラムに合格しましたが、経済的な制約から入学を断念せざるを得ませんでした。2025年、ついに学業を開始することができ、建築への強い情熱を見出しました。自身の経験や長年のボランティア活動を活かし、移民や難民のコミュニティを支援・保護し、力を与えるような空間をデザインするために知識と技術を使いたいと考えています。
彼女の持つ忍耐力、献身、そして奉仕の精神は、ミャンマーに意味のある変化をもたらす大きな可能性を秘めています。ぜひ、ご支援よろしくお願い申し上げます。

ソー・ニェイン・ハン(Saw Nyein Han)さん
大学:メーファロン大学 経済学部 1年生
授業料:1学期あたり39,000タイバーツ
ソー・ニェイン・ハンさんは2004年12月13日以来、メー・ラ・ウー難民キャンプで過ごしました。2021年のミャンマー軍事クーデター後、民主主義を求める平和的な抗議活動に参加しましたが安全上のリスクから、彼と家族は再び国境地帯への避難を余儀なくされました。
教育を続ける決意を固めた彼はSAW財団に加わり、2024年に高等教育プログラムを通じてGEDを修了しました。また、コミュニティの取り組みやミャンマーからの難民を助ける活動的なボランティアとしても活動してきました。
現在はメーファロン大学の経済学部1年生です。奨学金がないため学費は主にSAW財団の支援に頼っています。彼の夢である将来のミャンマーの発展に貢献できるよう、皆様のご支援をお願いしています。

ナウ・テイン・ミャッ・イェ・アイ(Naw Theint Myat Yee Aye)さん
大学:チェンマイ大学 経営学部 会計学科 1年生(22歳)
授業料:1学期あたり75,000タイバーツ
ナウ・テイン・ミャッ・イェ・アイさんは、タイ・ミャンマー国境沿いで生まれました。ミャンマーの大学で物理学を専攻していましたが、教育が中断されました。
2023年に国境へ戻り、SAW財団のHEP(高等教育プログラム)を通じてGEDを取得しました。シェルターに滞在中は、他の学生の夜間学習ガイドを務め、ボランティア活動にも積極的に参加しています。
2024年1月にチェンマイ大学に合格しました。家族や母国の経済状況が厳しいため、将来的に社会を支える財務知識を身につけたいと考えています。大学で専門分野を引き続き学べるために、継続的な支援を求めています。

スー・ナディ・フライン(Su Nadi Hlaing)さん
大学:チェンマイ大学 持続可能性(Sustainability)専攻 1年生(22歳)
授業料:1学期あたり70,000タイバーツ
スー・ナディ・フラインさんは教師の家庭に生まれましたが、2019年に父が他界し同年に母が退職したことで経済的に困窮しました。2021年のクーデター後、家族でミャンマー国内を転々とした後、国境へ逃れました。
メーソート到着後、SAW財団のHEP(高等教育プログラム)でGEDを修了しました。その間、教師ボランティアとして対面およびオンラインクラスを通じて他の若者たちの教育支援しました。
2024年1月にチェンマイ大学に合格しました。持続可能な開発を通じてコミュニティに貢献し、ポジティブな変化をもたらすという目標達成のため、支援を必要としています。

リン・ラ・ヤモネ(Linn Latt Yamone)さん
大学:チェンマイ大学 芸術・メディア学部 ソフトウェア工学科 2年生
授業料:1学期あたり60,000タイバーツ
リン・ラ・ヤモネさんはメーソートで初等教育を受け、後にヤンゴンで高校を卒業しました。しかし、2020年のCOVID-19パンデミックと2021年のミャンマー軍事クーデターにより、彼女の夢は打ち砕かれました。
彼女はユースリーダーシッププログラムに積極的に参加し、教師および通訳としてボランティアし、移民や避難民のコミュニティを支援しました。
2024年6月、彼女はチェンマイ大学でソフトウェア工学の大学課程を開始しました。新しい学問に適応するための多くの課題があったにもかかわらず、初年度を無事に修了しました。テクノロジーに情熱を持ち、教育、医療、そして地域開発における課題に取り組むソリューションを開発したいと考えています。
今後の授業料の支払いに困難を抱えています。テクノロジーを活用して、避難民や疎外されたコミュニティにより良い機会を創出するのが彼女の夢です。ご支援よろしくお願いいたします。
④ 提携する現地パートナーについて
SAW財団(Social Action for Children and Women)
SAW財団は、危機や紛争のためにタイのターク県メーソートへ逃れてきたミャンマー出身の少女や若い女性を支援するため、2000年6月25日に設立されました。SAW財団の使命は、タイ・ミャンマー国境沿いの政治的不安定さの影響を受けている脆弱な立場にある少女、女性、子ども、移民を保護し、その能力を強化することです。財団は、安全なシェルター、健康教育、心理社会的支援、職業訓練、および地域に根ざしたサービスを提供しています。
現在の支援プログラム
SAW財団は、孤児、遺棄された子ども、障害児、紛争の影響を受けた若者、虐待を経験した女性、HIV/AIDSなどの慢性疾患を抱える女性や子どもを対象に、以下のプログラムを展開しています。
1. セーフハウス(2000年〜)
ミャンマーからの脆弱な子どもたちを保護し、包括的なケアを提供。現在106名が財団敷地内のシェルターで生活。食事、教育、医療、心理的ケアを一貫して提供し、62名がタイ国籍を取得。
2. ヘルスケア・ハウス(2005年〜)
HIV/AIDSと共に生きる女性と子ども(現在30名以上)のための施設。安全な宿泊施設、医療、栄養価の高い食事、教育支援を提供。カウンセリングや職業訓練を通じて経済的自立を促進。
3. 一時保護プログラム(2022年〜)
2021年のミャンマー軍事クーデターを受け設立。メーソートのシェルターに現在80名以上の若者が居住。全員が高等教育プログラム(HEP)に登録し、学業の再建を目指す。
4. 高等教育プログラム(HEP)
クーデター後の教育危機に対応。2022年以降150名が登録、77名がGED合格、32名が大学へ進学。GED対策、言語研修、ソフトウェア工学、リーダーシップ開発を提供。
5. モバイル教育プログラム(MEP)
学校に通えない移民の子どもたちのために教育を直接届ける活動。ポッププラ郡の農村部などで120名に初等教育、非識字教育、タイ語指導を提供。
6. コミュニティ・サービス(CSP)
国内避難民(IDP)や移民に対し、食料配給、水・衛生(WASH)プログラム、健康意識向上活動など、不可欠な生活支援を実施。
7. ヘルス・アウトリーチ(CHOP)
2010年よりシンシナティ大学と提携し、移民コミュニティ(推定30万人)を対象に健康教育ワークショップを実施。季節性疾患、家族計画、性感染症などの啓発。
8. メンタルヘルス支援(MHPSS)
トラウマや虐待を経験した居住者や移民を対象としたカウンセリング。ジョンズ・ホプキンス大学の研究グループから訓練を受けたスタッフが対応。
9. 水・衛生(WASH)
移民コミュニティの衛生環境改善のため、トイレ建設や衛生管理ワークショップを実施。2025年12月時点で12のコミュニティに32基のトイレを建設。
10. 収入創出プログラム(IGP)
シェルターの女性や若者にハンドメイド製品(バッグ、衣類、アクセサリー)を作る機会を提供。収益は参加者個人とSAW財団の活動資金に還元。
⑤ 応援メッセージ紹介
荒木 寿友
立命館大学 教授
本プロジェクトは、困難な状況の中でも学びを継続しようとする学生たちに対して、その機会を具体的に支える重要な実践であると考えます。それは個人の可能性を拓くだけでなく、私たちが生きている社会の持続可能性や人と人との相互のつながりを支える営みでもあります。彼ら彼女らの学びが単に自身の学びを満たしたいということではなく、それがさらなる「糸」となってさまざまな箇所に繋がっていく契機になるはずです。学び続けようとする一人ひとりの歩みが、未来への確かな希望へとつながっていくことを心より願っています。
橋本 みゆき
立教大学社会学部 非常勤講師
2005年ごろ、アルバイト先の焼肉屋さんによく来ていたミャンマー人男性がいました。彼はミャンマーの社会運動に関わっていると話しました。ミャンマーの情勢をよく知らなかった私は、民主化運動はもう過去の話であって彼はでたらめを言っているのではないかと疑いの目を向け、その後は会うこともありませんでした。
2021年のクーデター以降、かつての私のような誤った思い込みで無関心や非協力を決め込む日本人を減らしたいと考え、授業ではできるだけミャンマーのことを取り上げることにしています。
私自身はミャンマーに行ったこともなければ、ミャンマーについて知識もあまりありません。しかし無関係ではないのです。出会ったミャンマーの人、ミャンマーについて知ったこと、ミャンマーで困難に直面している人に思いをはせることも、私の一部になりました。
今回は若者の教育機会を作るクラウドファンディングを始めるとのこと。趣旨に賛同し、教育を通じて道を切り開く人が生まれること、このプロジェクトがうまくいくことを、ともに願います。そして最終的にミャンマーに平和が戻ることを切に願います。
⑥ プロジェクトメンバー紹介
亀山 仁
写真家
大槻 美咲
活動家(ミャンマー出身)

小山 麻子
日本語教師

石川 航
立教大学大学院生
◆奨学金のご支援はこちら
ゆうちょ銀行からお振込
11330
20814601
口座名義
シヤ)ミャンマーノヘイワヲツクルカイ
他銀行からお振込
ゆうちょ銀行
一三八(イチサンハチ)
138
普通預金
2081460
口座名義
シヤ)ミャンマーノヘイワヲツクルカイ
振込手数料のご負担やお手続きの手間がある中、ご協力いただきありがとうございます。事務処理を円滑に行うため、以下の点にご留意いただけますと幸いです。
- プロジェクトに賛同しご支援された方は、お名前、振込日、振込額を下記メール宛てにご連絡お願いいたします。(メールアドレスは、領収書の発行に使わせて頂きます。)
- 奨学金への寄付であることを正確に把握するために、お名前の前に「ショウ」とスペースを入れてください。